Tu Veux, Tu Veux Pas 2006年08月
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2006年秋の観劇計画

観にいこうかと画策中の舞台

オレステス(一度は諦めたけどやっぱり観たい)
タンゴ、冬の終わりに(抑えておくべきか)
王立劇場 the worst of…(大王がちょっと恋しいw)
中之島演劇祭2006(ヨーロッパ企画とWAT MAYHEMが観たいけど大阪なんだよな…)
トーチソング・トリロジー(絶対観るぅぅ!)
大人計画<ウーマンリブvol.10> ウーマンリブ先生(久々に古田新太が観たいのよ)

このうちどれか「観にいこうかな~」と思ってる方がいたら、是非声掛けてくださいね~。チケットはなんとかなる、と思うので。このエントリーをはてなブックマークに追加

ファントム2回目&ゆみこ出

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雪組及び星組 次期主演娘役について

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『噂の男』

 2006年、毛色は全く違えど「タイタス・アンドロニカス」と並んでマイベスト作品になりそうな、面白くも萌え満載な舞台でございました。
<あらすじ>
時は現在。場所は大阪にある宝田興業の持ち小屋、昭和の戦後に建てられた、宝田グランド劇場。その舞台袖、地下にある『ボイラー室』と呼ばれる一室に、劇場支配人の鈴木(堺雅人)、一人芸人のぼんちゃん(山内圭哉)、夫婦漫才コンビ「骨なしポテト」(猪岐英人、水野顕子)が行き交う。そこにボイラーの定期点検のため、技師(八嶋智人)が現れる。12年前、隣室にあるボイラーで事故が起き、人気漫才コンビ「パンストキッチン」のボケ担当であったアキラ(橋本さとし)が死んだのだ。その相方・モッシャン(橋本じゅん)は今では酒浸り。当時大学を出たての鈴木は二人のマネジャーだった。
 五人の男と一人の女、そして一人の幽霊(?)が集まって、やがて露呈するそれぞれの思惑・・・。そして12年前、アキラの死の直前に一体何があったのか・・・? 過去と現在を行き来しながら、物語は意外な方向へと展開していく・・・。

<キャラクター紹介>
鈴木光明(堺雅人)
1994年:“パンストキッチン(通称パンキチ)”のマネージャー。ホモセクシャル。モッシャンの苛酷ないじめに耐えながら、密かにアキラを愛している。モッシャンとアキラのコンビ解消を画策するも露見。ボイラー室で、かわいがっていたハムスターが惨殺されているのを発見し、モッシャンが自分への仕返しのために殺したのだと思い込む。

2006年:宝田グランド劇場支配人。死んだアキラの事が忘れられず、自分だけに見えるアキラの幽霊とときどき会話を交わす。男前の若手芸人ボンちゃんとおそらくは肉体関係あり。アキラの死後、廃人のようになってしまったモッシャンを飼い殺しにし、裏ビデオに出演させて金を稼いでいる。

モッシャン(橋本じゅん)
1994年:自分を取り残してひとり売れてゆくアキラに、愛憎半ばする感情を抱いている。アキラと鈴木が、自分に内緒でパンキチのコンビ解消を画策しているのを知り、自分の代わりにアキラの相方になる予定の“ユキオ・キミオ”のユキオを襲って重傷を負わせる(?)。

2006年:酒びたりで廃人寸前の日々。単に酒で頭がぼけているだけの無害な中年男に見えるが、パンキチのネタ(アキラが書いていた)をけなしたボイラー技士を奈落で惨殺、死体をボイラー室のロッカーに隠している。

加藤信夫(八嶋智人)
1994年:ユキオ・キミオのキミオの息子。父キミオは、相方ユキオが大怪我をした事件が、「不仲だったキミオの仕業ではないか?」と写真週刊誌に書き立てられ、それがもとでノイローゼになる。

2006年:父キミオ、首吊り自殺。父の汚名を晴らし、真犯人と目するモッシャンに復讐するために、ボイラー技師となって宝田グランド劇場地下ボイラー室にやってくる。ボンちゃんとアヤメがセックスしているところをこっそり写した写真に、アキラの霊(青ジャージをはいた足だけ)が写る。

ボンちゃん(山内圭哉)
2006年:人気はあるが、芸は無い。5年先輩である夫婦漫才コンビ“骨なしポテト”のトシを顎で使い、トシの女房アヤメを性欲の捌け口にしている。自分に執着する支配人・鈴木を疎ましく思いつつも、逆らえない。

登場人物の中で、1994年の事件と一切関わりを持たないのはボンちゃんだけ。
最初は傲慢な、いけすかない奴として登場したボンちゃんは、途中からどんどん「単なる巻き込まれ型の普通の人」みたいになって、「いやーな話」の目撃者になる事を強いられる立場に。

アキラ(橋本さとし)
1994年:モデルや役者など、お笑い以外のところで売れ始め、純粋にお笑いを追究したい相方モッシャンとの間に、徐々に軋轢が生じている。モッシャンにいじめられる鈴木を庇うなど、一見やさしい男前だが、モッシャンや鈴木の自分への執着を利用し、弄んでいるふしも。実は動物虐待大好き。鈴木のハムスターを惨殺しモッシャンに濡れ衣を着せる。ボイラー事故で重傷を負ったところを、骨なしポテトのアヤメに撲殺される。

2006年:成仏できずに幽霊となって、宝田グランド劇場地下ボイラー室に棲みついている。

 たった1つのステージセット(ボイラー室)を、照明の強さ・色・光射す方向だけを変化させることで、現在と12年前との時間の交錯を違和感無く観客に感じさせた演出GJ! 全く混乱することなく、めまぐるしく入れ替わる時の変化にもついていけました。
 何より、主演の5人がいずれ劣らぬ芸達者ばかりで素晴らしかった。堺さんを除く4人が全員関西出身ということもあって、皆関西弁が達者な上に滑舌も非常に良いので、台詞も聞き取りやすい。さすがです、さすが。どこの舞台に客演しても、主演にはならないけれど脇には無くてはならない人たちばかりの4人。最後まで安心してみていられました。これだけの個性派・実力派ぞろいながら、全員がお互いに食ったり食われたりすることなく、それぞれの存在を光らせていたのはさすがです。
 こういう男性が怒鳴りあってるばかりの舞台って、下手な人がやるとほんと観てて疲れるし、言葉の汚さに辟易しちゃうんだけど、そこは皆さん芸達者。台詞の間の取り方と声音の緩急の付け方が抜群なのよ。なので全然不快な思いはしませんでした。それだけでも素晴らしいっす。

 劇場の表舞台からは時折観客の笑い声が聞こえる。その裏側で12年前には数件の殺人計画が練られ、実際に人が死に、そして現在、また何人もの人間がこのボイラー室で死んでいく。「死」と「笑い」という一見両極端の位置にあるともいえるものがこんなに近い距離に背中合わせで在りえるのだという恐怖を、この時折聞こえてくる笑い声がシュールに表現していてぞっとしました。こういうとこ、ケラ節炸裂って感じでございます。

 演出面では12年前と現代と両方に登場する鈴木とモッシャン(衣装だけでなく鬘の付け替えもあり)のために、大きなスクリーンを登場させて、そこに劇中で起った漫才コンビ「ユキオ・キミオ」殺人未遂事件のことを新聞記事の様式にして客席に見せていたり、ユキオ殺しの容疑をかけられたキミオが精神的に追い詰められて自殺した事件をテロップで流したりと、いわゆる時間かせぎとしてスクリーンを使用する手法も良かった。特にキミオの自殺事件のテロップは、本当に起きた芸人がらみの死亡事故・ニュースもごちゃまぜになって流れていて、(横山やすしとか、野球賭博で作った借金を苦に自殺したWヤングの中田治雄のこととか)ここでも笑いと死との不思議な組み合わせを客席に訴えていたように思う。

 しかし、観ていない人にこの舞台のすごさや面白さをどう書いたら伝えられるのか、本当に困ってしまう。とりあえず1人1人について語ってみる。

■鈴木:堺雅人■
 これは…ケラの堺さん萌え炸裂って感じでした(笑) 12年前、パンキチのマネージャをしていた時、モッシャンのいじめにあう鈴木。頭の上で手を手錠で縛られ、服を脱がされ、下着の上からまさぐられたり、肌に煙草の火を押し付けられたり…ちょ、やばいでしょ!って感じ。ぼんちゃんとのキスシーンはあるわ、本当にゲイの役だわで、堺さん萌えの方なら死んでも観たほうがいいです。(そういう意味で) 
 一見ものすごくいい人そうな鈴木も、12年という年月の間芸能界に揉まれ、かなり擦れてきてしまっているのですが、そこもまた萌えるんだわ…。芸人に手厳しい評価を下したり、気が狂った(と思われているモッシャンを、マニア向けAV(獣姦とか精神薄弱者同士のとか)に出演させることを決めてきたり。アキラを愛し、信じている気持ちは12年前と何ら変わらず、その為に最後殺人を犯して客席で暴れまわる。アキラのためなら、それまで築いてきた地位とか名誉とかどうでもよくなってしまったんだなあという哀しい人。

■アキラ:橋本さとし■
 アキラもただの被害者かと思いきや、実は鈴木の飼っていたハムスターを虐待したり、誘ってきた後輩漫才師「骨なしポテト」の女性をひどい言葉で詰ったり、モッシャンをけしかけて鈴木が自分と組ませようとしていたユキオを殺させたり…あ、実はこいつが一番悪い奴だったのかなあ。鈴木の気持ちに気付いて、それを「気持ち悪い」「ホモ!」と詰るのは…ちょっと聞いてて切なかったです。
 一番すごいなと思ったのは、中川家が台本を書いたというアキラとモッシャンの漫才シーン。とてもじゃないけど俳優さんには見えなかった。完全に関西の芸人さんでした。普通に爆笑してしまったけれど、「葬式」をネタにしている部分に、ここにも「死と隣り合わせの笑い」という要素が盛り込まれていた。

■ぼんちゃん:山内圭哉■
 たかやくんは相変わらず相変わらずで、その切れ・ボケ・間の良さは健在でした。ほんといい俳優さんだと思う。しかし陽気なぼんちゃんにもやっぱり汚い面があって、鈴木を殺す計画をボイラー技師に持ちかけたり、骨無しポテトの女性漫才師を夫の前で犯したりする。でも一番裏表がないというか、明るい悪者といったらこの人だったのかなという感じ。

■ボイラー技師:八嶋智人■
 私は八嶋さんだけが舞台初見だったのですが、前半の陽気でお笑い好きなボイラー技師という設定から、後半明らかになってきた正体(モッシャンに無実の罪を擦り付けられた芸人・キミオの息子)へのあの変わりよう! やっぱりやっしーはすごい人でした

■モッシャン:橋本じゅん■
 この曲者ぞろいの5人の中でも特に良かったのがじゅんさん。とんでもなかったです。漫才のシーンはとても「演じて」いるようには見えなかったし、佇まいとか雰囲気が完全に上方の芸人さんになりきってた。
 そして私には、モッシャンもアキラを愛しているように見えました。アキラに捨てられるのが怖くて、鈴木が水面下で用意していた、漫才コンビ「ユキオ・キミオ」のユキオとアキラとのコンビ結成を妬み、ユキオを殺害するモッシャン。おそらく鈴木をいじめていたのも、アキラを(アキラ曰く)「おかしな目で」見ていた鈴木が憎らしかったからではないかと。
 現代では気が狂って劇場の奈落に住んでいる酒びたりの廃人になっているという設定でしたが、その廃人ぷりも、そして正気に戻ってたった一人で漫才を始めるラストシーンも、ぞくぞくするくらいに素晴らしかった。

 出演者が出演者だけにチケット入手が非常に困難だった作品ですが、お友達のおかげで観れてほんとに良かったです。これ、ほんとに再演して欲しいよ…。でもPARCO劇場以上の大きい箱でやったら、意味がないような気もしなくもない。
 あーっ!そういえば中村獅童が来てました! ものすごいかっこよくてびっくりした! つーか雰囲気がヒデ姐さんにそっくりでしたw
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