Tu Veux, Tu Veux Pas 2007年08月
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e+『カリギュラ』インタヴューを読んで。

e+のサイトに『カリギュラ』小栗旬インタヴューが掲載されているのですが、かなり読み応えのある内容で、ちょっと嬉しくなりました。私なりにツッコミなどなど。

今回は表現としてのカッコよさもすごく必要だなと思いましたね。特にこの第一幕のラストで、ドラをバンバン叩きながら鏡を割って、「俺はカリギュラだ!」って言うところとか。ホント、この場面は読んだ瞬間、「ああ、これは俺以外の誰にも絶対にやらせたくないな」って思ったくらいです。
 旬くんの言うとおり、ここは役者としての技術はもちろん必要ですが、それ以上に「見せる」意味での外見の美しさ、カッコよさが必要となる場面ですよね。
「俺はカリギュラだ!」と言われて、共演者や私たち観客がそれに畏怖するだけの圧倒的な存在感が無ければ、安物っぽく見えてしまう大切なシーンになると思います。
 そして、自分以外の誰にも絶対やらせたくない」と言う辺り、負けず嫌いな一面と役者としての欲が伝わってきます。

ただ僕が今、一番心配なのは、勝地涼って役者がね、この作品をちゃんと理解したうえで稽古場に来られるのかどうかってこと(笑)
 ww 勝地くんは、こういった古典ものは初めてになるのかな? だとすると、講釈してくれる人が何より大事になりますね。

20歳という年齢の男の子の役者のなかでは、彼(=勝地くん)は芝居のうまさでは抜きん出ている存在だと思うし。
 私もそう思います。女優さんはU-21世代が豊作ですが、俳優さんは1980~82年生まれに優秀な方が多い状態。そこから少し年齢の離れたゾーンにいる勝地くんは、その中でも抜きん出た存在だと思います。『犬顔家の一族~』でも、滑舌・声の通りの良さと実力の高さをはっきり認識できました。

蜷川さんの芝居は、エネルギーとの戦いなので。
 (自称)疾走するジジィ、だもんね!(^ω^)

『タイタス・アンドロニカス』(2006年)の時からですけどね。(中略) 『タイタス』の時に初めて、「あ、こうすれば、声ってラクに出せるんだ」って感覚が少しわかったんです。
 私も『タイタス』観劇時、「タモーラは今やオリンポスの頂上に登り、」という一言目を聞いたときに、「小栗くんてこんなに声の通るいい役者さんだったんだー」と驚いた覚えがあります。

でもこの間、『お気に召すまま』を松本潤くんが観に来てくれて、「セリフまわしが相当うまくなったねー」って。「俺がたぶん今、シェイクスピアのこの台本で、このセリフ読めって言われてもあんなにきれいに読めないや」って言われて。それで一応、自分のやってることはなんとなく形になってきているんだなと。
 マツジュンがそんな事言うなんて超意外。絶対他人のことなんて褒めなさそうだから。

『タイタス』でエアロンという役をやった時も、その点がすごく楽しかった。とにかくあの役も、黒人として差別されてきたこと、奴隷として扱われてきたことに対する怒りが一番強くて。その怒りから産み出された自分のパワーが、こんなにも巨大なローマの中でも負けないんだってことを知った時の優越感みたいなもの。そこに純粋に向かえばいいって感じがあって。演じていても、迷いがなかったんです。
 非常に個人的な意見で恐縮ですが、『お気に召すまま』を観ても、私の記憶の中にいるエアロンの存在感を超えることはありませんでした。私にとっては、小栗さんが演じた役の中で一番インパクトのある、最も完成度の高かった役です。
「迷いなく演じていた」という言葉にも大いに納得。だからこそ、あれだけ爆発的なパワーと圧倒的な存在感を発せられたのだと、今でもさいたま芸術劇場で感動に震えた日のことを思い出します。あの時、1人で観に行ったけど、なんの迷いもなくスタオベしたもんね。

どんな役でも、台本を読むと、その役を違う人が演じているのを見たくないなーって思っちゃうんです。(中略)マネージャーのかばんに入っている台本を見つけると勝手に読んじゃったりして。スケジュール的に絶対無理と言われても、「いや~、でも俺、もう読んじゃったから。どうにかしてくんないかなー」ってことに(笑)。

 …orz 仕事くらいもう少し選ぼうよー…orz

----------------------
 『お気に召すまま』の上演前に『カリギュラ』出演が決まったとき、こちらの方が楽しみだ、とblogに書いたことを思い出します。上述しましたが、私の中で小栗さんが演じたエアロンの存在感はあまりにも大きく、(『タイタス~』の再演を観れればそれが一番幸せだけれど)またあのように怒りのパワーを全身から発するような役を観てみたい、とずっと願っていました。


 立場や人種、方向は違えども、今回のカリギュラも「怒り」やある種の「狂気」を軸に持ったキャラクター。蜷川さんが「スケボー抱えて髪の毛ひっつめて、ジャラジャラとしたアクセサリーを腰からぶら下げていた、初めて会った頃のお前を持って来い」と口にするのも、その頃の小栗旬が孕んでいた爆発的なエネルギー・屈折・世の中の不条理に対する行き場のない憤りのようなものを役にぶつけて、それが渾然一体となった時に生み出されるものを求めているからだと思います。

 エアロン以上に完成された「怒り」や「マイナスのエネルギー」を表現できるのか、ここは小栗さんにとっても正念場。今度こそ、連ドラとスケジュールを重ねないよう、お芝居に集中できる環境を整えて頑張って欲しいと思います。

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花ざかりの君たちへ 第8話&第9話

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犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕介之助の事件です。ノート~

 2001年『犬夜叉』以来になる新☆感線。(最近の作品は私の苦手な俳優さんが主演されていて、全然観ておりませんでした) 
 内容は、簡単に言えば「犬神家の一族80%+八つ墓村15%+デスノート5%」÷3に、さまざまなミュージカル・舞台・映画のパロディをところどころに散りばめた作品、とでもいいましょうか。メインとなる3作品はもちろん、散りばめられたパロディの元ネタが分からず、普段新☆感線を観ない方(新☆感線の団員の人間関係が分からない方)にはちんぷんかんぷんな舞台だったのではないでしょうか。
 幸い、私はほとんどの元ネタが分かったので、最後まで面白く、時には爆笑しつつ観劇してきました。

分かったネタとしては
・『オペラ座の怪人』の怪人&クリスティーヌ>OP
・『キャッツ』>OP
・『コーラスライン』>OP
・『ドリームガールズ』>三姉妹が赤沼シズカを襲いにいくところ
・『エリザベート/闇が広がる』>お湯にのぼせる
・電気うなぎの名前がコウイチ。で、ショック死>堂本光一『SHOCK』
などなど。特に『エリザ』観たばかりだったんで、闇広のパロには爆笑でした。あの超シリアスなトートとルドルフのシーンを、全裸スーツで二人羽織なんだもんw 
♪(お湯から)立ち上が~れよ~&♪風呂椅子(元ネタは「王座」)に座るんだ~とか、歌詞ももちろんですが、振り付けもかなり宝塚版に近くて、もう笑いを堪えるのが大変でした。お腹苦しい!

 スケピヨ、スケコゲ、スケタレっていう登場人物の名前だけでも馬鹿馬鹿しくて笑えるけど、他にも「劇団キャラメルナックス(キャラメルボックス+TEAM NACS)」やら「ガクトはどうかと思うぞ」発言(by大河に出演中の橋本じゅんさん)やら、リュークのコスプレ(でもあくまでも、エセリュークw)姿で「千の風になって」を熱唱する右近さんやら、モザイクの掛かったサザエさんや嘘臭いスパイダーマンやら、とにかくアドリブに小ネタ満載。
 一番笑ったのが、桃太郎のパロディで、仲間を皆殺しにして、宝を独り占めにした犬(古田新太)がおじいさん(橋本じゅん)の元に戻ってきたとき、犬を殺そうとするおじいさんが放つ一言。
「何で…!?」と驚く犬に、
「犬にしては出来の良すぎるお前が怖かったんだ。大阪芸大にいた頃からそうだった。年々態度も身体も大きくなるお前が怖かった。年々蜷川や野田と馴れ合うお前がな!」
には噴き出しましたw ネタが妙にリアルすぎるwww
 蜷川さんと野田さんは「灰皿を投げる演出家」「自分で脚本を書いて自分で主演する演出家」みたいな言われ方もしてましたねw 

 簡単に個々の感想。
 古田新太さんは5月の『藪原検校』に引き続いての観劇でしたが、久々にホームグラウンドに戻って、楽しそうに演じられていました。しかし豪華な使い方です。
 クドカンは、舞台で演技しているのを初めてみたのですが、わりとシンプルなお芝居をする人だなあと。周りが暴走していた分、落ち着いて見えました。が、ところどころで呟いたアドリブと思われる台詞の面白さは流石です。(間も、すごく良い)
 じゅんさんは…w 前観たのが『噂の男』だったんで、その時のシリアスな演技から一転、アドリブコーナーでの突っ走りぶりに笑いました。やっぱり大好きだー。これがあの、大河の真田(弟)なんて、全然思えない!
 そして勝地くん。この馬鹿馬鹿しい舞台(褒めてます!)での一服の清涼剤。滑舌は良いし、声も聞き取りやすい。逆にこんな舞台だからこそ、上手くないとできないシーンもあるわけで、卒なくこなしていたんじゃないかと思います。『カリギュラ』がますます楽しみ♪
 演出はといえば、場面転換で登場するスクリーンの使い方が良かったです。事件に関する新聞記事を写したり、舞台セットでは作成が難しい場面の背景になったり。
 そしてサブタイトル。まさか、これが事件の鍵を握っているとは!
「耕介之助」=こうずけのすけ=上野介=吉良=キラで、
「です。ノート」=デスノート だったんですね!!! ラストまで全然気づかなかった!
 「チャンピオン祭り」というネタものにふさわしい面白さでしたが、正直これで9500円は高かったかな、という感じ。(サンシャインというハコの大きさは、ネタものやるには相応しかったけれど) 一緒に観に行った同居人は、「次は新☆感線のマトモな作品が観たい」とボヤいておりましたが…次って、森田剛くんの『IZO』になるのかな? これも、機会があれば観に行きたいと思っております。(チケット、超激戦だろうなー)

 んで、観に行こうかなーと思っていたケラさん×古田新太さんの『犯さん哉』をやめて、久々にケラさんが新作を書き下ろす、ナイロンの本公演に行こうかと画策中。
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世界陸上開会式あれこれ

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宝塚宙組『バレンシアの熱い花』『宙FANTASISTA!』

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