Tu Veux, Tu Veux Pas 2011年01月
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『誰がために鐘は鳴る』 東京お茶会 前編

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現場からお伝えします -2011年冬!-

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宝塚宙組『誰がために鐘は鳴る』

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『ろくでなし啄木』

@東京芸術劇場中ホール。劇場に着くまで大ホールで開催されるのだとばかり思ってました。何もかもがすごく昭和な劇場! でもシート幅が割と広くて(コクーンとか酷いよね…)千鳥配置&斜面ですごく観やすかったです。

<あらすじ>
 才能がありながら文壇に認められず赤貧洗うがごとくの不遇をかこつ石川啄木。文学には縁もゆかりもない香具師のテツ。仕事のかたわら親分のいいつけで借金とりを手伝うテツが、啄木の借金をとりたてに行ったことから二人は知り合う。何の接点もない二人はなぜか意気投合。夜な夜ないきつけのカフェーで飲み明かすまでに。いつしかカフェーの女給のトミも楽しい仲間に加わる。そこには微妙な三角関係が生じるが、妻子ある啄木がトミと結ばれ、トミに恋するテツは涙をのんだ。
 ある日、例によって金に困った啄木は、小金を貯めこんでいるらしいテツからお金を巻き上げる一計を案じ、トミも巻き込んでの大作戦を展開する。しかしこの大作戦の夜、啄木は謎の失踪を遂げる。
 その日から12年、久々に会ったトミとテツはあの日起きたことについてそれぞれ語り始めるが、言っていることはばらばらで、まさに"真実はやぶの中"。一体その時、本当は3人に何が起きていたのか?



 幕間にツイッターで呟いた感想をそのまま載せると、
「今まで見たどの三谷作品よりも良くて超好み。この舞台を観に来てよかった。竜也君は勿論、勘太郎君素晴らしい! 二幕にも期待!」
 二幕ももちろん期待を裏切りませんでした。いや、竜也さんの見せ場があった分、更に素晴らしかったというべきか。
 そしてその見せ場を観ながら気付かされたことは、私はこの『ろくでなし啄木』という作品自体というより、三谷幸喜が竜也君の為に当て書いたこの「ピンさん」(=啄木の本名が「一」というところから、テツが名付けた渾名)という人が好きなんだということ。
 若くしてデビューし、その世界では他の追随を許さない天才。けれど天才であるが故に周りに理解されず、孤独という名の深い闇を胸のうちに抱えている。いくつもの借金を抱えながら、僅かな原稿料を全て博打や吉原で使い果たす。けれど周囲はそんなピンさんを放っておけず、借金の肩代わりをしたり貢いだりする。どんなに騙されても、お金を巻き上げられても、なぜか憎めない、どうしても許してしまう小悪魔的な魅力に溢れているピンさん。いたずらっこで我儘で、子供がそのまま大人になったような人。
 これらは全て、私が大好きな、そして私がイメージとして抱いている竜也君自身そのものなのです。

 先日三谷さんがNHK朝の情報番組『あさイチ』に出演され、この舞台について色々トークしていたのですが、三谷さんは「全ての戯曲・台本を、それぞれの役を演じる役者への当て書き(先に役者を決めてから、その役者をイメージしながら台本を書くこと)」として執筆しているのだそうで…だとするとこのピンさんという人物は、まさに「三谷幸喜から見た藤原竜也」であるわけです。気が合うわね、三谷幸喜!!
 そして奇しくも、『新選組!』の沖田総司も『ろくでなし』な啄木も、結核に冒された夭折の天才…。な、なんか更に気が合うわね、三谷さん! 竜也さんに似合うものを良く分かっていらっしゃる!!!

 失踪の理由を語りだしてからの啄木は、私が自分の人生の中でベスト3に入るくらい愛している作品『近代能楽集~弱法師』での俊徳役の竜也君を彷彿とさせるような、孤独と狂気に苛まれ、床をのたうち回って悲痛に叫びながら思いを吐露するシーンがあり、当時のことを思い出しながら感無量になりました。
そうよ、私はこういう竜也君が観たかったのよ! 悟りきったような武蔵でもなく、ヴェニスな商人でもない、紙一重のところでギリギリの理性を保っているような天才の苦悩を!!
竜也さんは良い意味で蜷川芝居のクドさ(c野田秀樹さん)が抜けて、更に上手くなっていたなあ。やっぱりこの人をずっとずっと見続けていたい、そんな思いにさせてくれる俳優さんです。

 そんなピンさんを金銭面で支えていたテツさん役の勘太郎ちゃん。緩急自在でコミカルだけれど、語り部としての立ち位置はブレない。それは確かな実力に裏打ちされたもの。本当に素晴らしかったです。正直ここまで上手いと思わなかった! 勘太郎ちゃんはそれこそ彼が小学生時代からずっと歌舞伎座で見てきているので、なんだか勝手に感慨深くなってしまいました。竜也さんのエキセントリックな芝居が生きるのも、ある意味常識人とも言えるテツさん役を、勘太郎ちゃんがしっかりとしたベースで以て舞台の上に築いているからこそで、このパワーバランスがまた絶妙でした。
 ほんと、年を追えば追うほどお父様(中村勘三郎丈)にそっくり。声音とか、もう!

 吹石一恵ちゃんはこれが初舞台とは思えないくらい堂々としていて良かったです。二人の男性に想いを寄せられるという役でありながら、変に女々していないところも良かった。ここで女のベタベタ感は無用なのでね。必要なのはあくまでも、ピンさんの「色気」であり「エロス」なのです。

 そして私が他のどの三谷作品よりも『ろくでなし啄木』と"ウマが合う"と感じたのは、竜也君・勘太郎ちゃん・吹石一恵ちゃん、その3人ともが三谷作品の常連ではなく(三谷さんが好きな俳優ではあるけれど)、久々の三谷作品への出演だったから、という理由もあります。
 どの作品を見ても同じ俳優が出ているという辟易感、そして「一見さんお断り」みたいな、内輪だけで盛り上がる小劇場系劇団の糞芝居を観ている時に似たシラケっぷりを、三谷作品に感じる私としては特に。

 2011年冒頭からこんないいお芝居を観れて本当に幸せでした。時にはがっかりすることもあるけれど、これだから観劇はやめられない!このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 観劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

明けましておめでとうございます。

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